ジャパン・ソサエティー 年次晩餐会開く

 ジャパン・ソサエティーは6月19日夜、ヒルトンホテルて、2019年度年次晩餐会を開催した。櫻井本篤理事長が開会の挨拶に立ったのち、基調講演は、ペレラ・ワインバーグ・パートナーズ社・共同設立者でジャパン・ソサエティー会長のジョセフ・R・ペレラ氏が、ロングサイト・ストラテジック・アドバイザー社・会長兼CEOのトビー・マイヤソン氏と対談形式で意見を交換した。年次晩餐会の参加者は600人で約130万ドルの寄付が集まった。

 2019年度ジャパン・ソサエティー賞は、ジャズ・ピアニストの秋吉敏子氏とコミュニティー活動家のスキ・テラダ・ポーツ氏に贈られた。同賞は日米間の相互理解の向上に寄与した日本人・米国人の功績を賞賛することを目的に1984年に設立、毎年1回授賞式を行っている。賞のプレゼンターは、ニューヨーク日本総領事館総領事の山野内勘二大使が務めた。
 当日は、エンターテインメントとして、ジャズ・ピアニストの秋吉敏子氏とジャズ・ベース奏者の中村恭士氏による特別パフォーマンスが行われた。総合司会はアナウンサーでジャーナリストの久保純子さんが務めた。
 秋吉さんは、ニューヨーク在住のジャズ・ピアニストで作編曲家。1956年に日本人として初めてバークリー音楽院に奨学生として渡米。73年に自身がリーダーを務めるビッグバンドを立ち上げると、ジャズと日本古来の和楽を融合した新しいサウンドが高く評価され、以後グラミー賞には14回ノミネート、米国ジャズ界で最も権威あるジャズ・マスター賞のほか、紫綬褒章、旭日章、NHK放送文化賞、スイングジャーナル選定ゴールドディスク賞、日本レコード大賞 特別賞などこれまでに40以上の賞を受賞。2006年、日本人で初めて国際ジャズ殿堂入りした。
 スキ・テラダ・ポーツさんは1956年、スミス大学卒業。80年頃から、米国日系市民協会やニューヨーク日系人会の日系人団体の要職に就き、日系人の福祉向上に尽力。89年にはアジア太平洋人エイズ・HIV連合(APICHA)を創設。80年米国日系市民協会理事、85年ニューヨーク日系人会理事、2008年同会副会長にそれぞれ就任。