摩天楼の谷間に音楽戻る

 ニューヨークの初夏の風物詩NYフィルハーモニックの無料コンサート。これまでは毎年セントラルパークのグレートローンで行われていたが、昨年はコロナ禍で中止。今年は会場をミットタウンのブライアントパークに移して6月9日から12日の4日間行われた。ブライアント・パーク・ピクニック・パフォーマンス・シリーズと題されたイベントの一環で、9月20日(月)までNYシティオペラ、ポール・テイラー・ダンスカンパニーなどNYのさまざまな舞台芸術がラインナップしている。無料だが事前の申し込みが必要で、ワクチン接種をして2週間が経過した人とワクチン接種をしてない人の席は分けられて行われる。

 入口でワクチン接種証明書と運転免許証などのIDを掲示しての入場。ワクチン接種をしている人は前方のオーケストラ席が用意されている。夕暮れのブライアントパークで人々は音色に酔い憩いのひと時を楽しんだ。スケジュールはhttps://bryantpark.org  (石黒かおる)

(写真)マンハッタンヘンジが射し込む芝生で演奏を聞く市民(10日夕、写真・三浦良一)