プーチン大統領胃がん手術か

欧米大衆紙相次ぎ報道の真偽

ロシアの軍事問題サイトが情報源

 ウクライナ侵攻を続けているロシアのプーチン大統領が近く胃がんの手術を受けると英国の大衆紙デイリー・メイル、ザ・サンなどが30日伝えた。2日にはNYポストなど一部の米メディアも報じた。情報源はいずれもロシアのSNS「テレグラム・チャンネル」にあるGeneral SVRという軍事問題のサイト。ビクトル・ミハイロビッチ(偽名と思われる)という元ロシア対外情報庁中尉によって運営されているとされるが、真偽のほどは明らかではない。

 それによれば、プーチン大統領は胃がんが進行しており4月下旬に手術する予定が延期され、5月9日の戦勝記念日後に行うという。このため手術の前後、軍事作戦の指揮権を2〜3日、ロシア連邦安全保障会議ののニコライ・パトルシェフ書記(70歳)に委ねるという。同書記は、元FSB  (ロシア連邦保安庁)長官でプーチン大統領の側近中の側近と言われるが、プーチン氏以上に狡猾で残忍だという。

 プーチン氏の健康不安説は以前よりあり、ロシア独立系メディア「プロエクト」は4月初めにプーチン氏の診察医などの動きから甲状腺がんではないかとの記事を出していた。プーチン大統領の健康不安説について米政府機関からはとくに発表はない。