世界が舞台 旭川のカンディハウス、喜多俊之の「NUPRI」

NY国際家具見本市で披露

 北海道旭川市に本社を置く家具メーカー「カンディハウス(Conde House)」がニューヨークで19日から22日まで開催された北米最大規模の家具見本市「インターナショナル・コンテンポラリー・ファニチャー・フェア」(ICFF)に参加した。今年5月発売の新作で深澤直人デザインの「KOTAN」に加え、今年4月のミラノ・デザイン・ウィークで発表した際にニューヨークタイムズ紙に取り上げられ話題となった喜多俊之デザインの「NUPRI」を北米で初展示した。赤と白のモダンなデザインは900社を越す出展ブースで際立った。
 同社は3年連続、4回目の出展(本紙5月18日号既報)。1984年に現地法人をサンフランシスコに設立、米国ではハーバード大学図書館やスタンフォード大学、アップル本社大会議室などにも机などを納品しているほか、西海岸では俳優のシルベスタ・スタローンや歌手アンディ・ウィリアムスなど米著名人が愛用する現代家具の人気ブランド。同社の渡辺直行会長は「インターネットの時代が到来して消費者の購買方法が多様化し流通が複雑になってきても、いいものは売れる」と東海岸での販路開拓に意欲を見せる。