能登半島地震被災地を支援、義援金を大使に手渡す

NY MBAの会

森大使(左)に義援金を手渡す廣島さんと竹田さん

 ニューヨークMBAの会(佐野和秀代表幹事)は3月29日、マンハッタン西57丁目の東京大学ニューヨークオフィスで「能登半島地震復興支援イベント」を開催し、50人を超えるメンバーが参加した。

 佐野代表幹事の挨拶と被災者への1分間の黙祷に続き、能登半島七尾市の高橋市議会議員が現地の声を伝えた。復興への道のりは大変険しく、現在も住居の被災や水道復旧の遅れから未だ自宅には帰れず、栄養ある食事が取れていない人も多い。また、学校が再開するも例年の4割程少ない。子供の学業のために若い世代の流出が避けられないため、地震発生の日から景色はほとんど変わっていない。津波が一番酷かった珠洲市では、能登地方のシンボルでもある見附島(みつけじま)が半分になった写真も共有された。

 高橋市議会議員は「本当に困ったときに助けてくれる仲間が周りにいるかいないかは、人生の中でとても大切なこと」と最後に述べた。

 集まった義援金は3000ドルで、4月3日、同会事務局から竹田欣克さん、廣島美紀さんがニューヨーク総領事館に行き、森美樹夫大使へ目録と共に小切手を直接手渡した。

 2人から当日のイベントの様子と現地の声を聞いた森大使は、親身になって耳を傾けていた。

   (写真・植山慎太郎)