カジノ計画NYで続々

タイムズスクエアで反対集会

 マンハッタンにある世界有数の繁華街タイムズスクエアにカジノを建設する計画が持ち上がっている。それに対し、地元では反対する声が高まっている。ブロードウェーの劇場オーナーとプロデューサーの団体であるブロードウェーリーグは地元のレストラン・オーナーたちと協力し「ノー・タイムズスクエア・カジノ」コミュニティー連合をこのほど結成、カジノ建設を阻止しようと動いている。

 昨年、シーザーズ・エンターテイメントがSLグリーン不動産とラッパーのジェイZと提携し、ブロードウエー西45丁目1515番地に建設する計画を発表した。建設に反対するコミュニティー連合は、カジノ客は外出して飲食したりショーを観るのではなくカジノに滞在するだけだろうと懸念、ウェブサイトには「近隣の9万人以上の従業員が犠牲になる」と書かれている。連合にはタイムズスクエア教会などや、オルソー、サーディーなどの有名レストランも名を連ねている。一方のシーザーズ側は「タイムズスクエアのさらなる活性化になる」と主張している。

 ニューヨーク州は2013年に、それまで禁止していたラスベガス・スタイルの本格的カジノ建設を認めた。州内に7か所建設することにし、うち4か所は比較的人口の少ない州北部に割り当てられ、すでに営業が開始されている。残り3か所は人口の多い南部に割り当てられていたが、州内の経済格差などを考慮し、推進計画を見合わせていた。しかし今年から事業参入希望の申請受け付けを開始した。現在9つの事業体が3か所の建設枠を争う構図となっている。

 今年2月に高級百貨店のサックス・フィフス・アベニューが五番街にある旗艦店の一部をカジノにすると発表。ロックフェラーセンターの向かいで隣にはセント・パトリック大聖堂もある由緒ある老舗百貨店だけに物議を醸している。カジノ建設には州に払うライセンス料だけで5億ドルという巨額の資金が必要だが、国連本部のすぐ近くやハドソンヤード、クイーンズのシティ・フィールド球場駐車場、ナッソーコロシアムなどにもカジノを建設する計画がある。 

 州の規則では入札の前に6人からなるコミュニティー諮問委員会で過半数の支持を取り付ける必要があり、また入札されても審査には半年以上かかるのではと見られている。