ハドソンヤード一般公開

 2013年から大規模開発が始まったミッドタウン西端にあたるハドソンヤードは15日、第1フェーズを完成させ一般公開を開始。林立する高層ビルの中の公園に巨大彫刻のように建設された2500階段を巡らした「ザ・ヴェッセル」に続き、4月5日(金)には、巨大芸術展示場「ザ・シェッド」も一般公開予定だ。
 ミートパッキング地区から北へ延びるハイラインパークの最北部分、ハドソンヤード地区に位置する「ザ・スプール」も4月、工事を終了予定だ。同公園の第3期工事として、12番街西34〜30丁目と10〜12番街、同公園の最北の入口が西34丁目のジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンター南に完成する。
 同公園は約20年前、地元住民のロバート・ハモンドさんとジョシュア・デービッドさんが荒廃していた鉄道の高架線路を遊歩道のような公園にしようと非営利団体を発足、ニューヨーク市に呼びかけ公園化が実現した。09年にガンズヴォート通り〜20丁目区間がオープン、第2期工事を経て、今回の最終工事で全長2・3キロメートルの公園が完成する。
 都市の構造物を美しい公共施設に変えたユニークさでコンテンポラリーランドスケープ建築として世界的に注目され、草木を見ながら散歩するだけでなくアートを楽しんだりでき、マンハッタン屈指のおしゃれスポットとして人気を集めている。