その19:Zoomで魅力を解説・リモート妄想ツアー

魅惑のアメリカ旧国道「ルート66」 をフォーカス

 ルート66ファンの皆さん、こんにちは!先月中旬より日本全国すっかり過ごしやすい天気に移り変わり、ここ東京でも最高気温が摂氏23度~26度あたりに落ち着くようになりました。日本のメディアでも連日報道されていますGo To トラベルに東京都が含まれるようになり、またGo To イートという飲食店で利用できるキャンペーンも徐々に浸透してきました。全国各地で制度の不具合や格差等、問題点がないわけではありませんが、日本政府は経済再生に真剣に舵取りを始めています。ルート66関連では今年は予定されていた各州各地域でのイベントは軒並みキャンセルになってしまいましたが、10月第1週にはオクラホマ州アーケディアという街で「ネオン・フェスティバル」が行われました。このイベントは一般に開放している街の公式イベントではなく、私有地を利用してのいわば仲間内のイベントのため、大きくニュースにはなりませんが、私達ルート66の仲間たちが毎回100人以上集まる「一大家族のリユニオン」的な位置づけで、私も毎回参加しますが、今年はコロナ禍の影響で集まれたのはアメリカ国内にいる友人知人ばかりでした。とはいえ、SNS上で皆の元気な笑顔や姿が確認できたことは大きな喜びです。

 そんなさまざまな壁に制限され、旅行も中々ままならない時期ですが、実はある取り組みを始めました。今月の「魅惑の旧街道を行くシリーズ」シーズン③ 第18話は、筆者がこの夏から「インストラクター」(響きがカッコいい!笑)を始めましたZoom配信による「行ってみた~い!憧れのアメリカ・ルート66横断リモート妄想ツアー」、の話しをしたいと思います。

 今年の夏、アメリカ国内に幾つかの支社を持つ日系大手旅行代理店より一通のメールを頂きました。それによると「今のコロナ禍の下お客様はどこへも行けずお困りになっていることもあり、私達旅行業界は瀕死の状況。新たなコンテンツを拡充することで、何とか業界を元気にしたいという思いでZoomによるオンライン体験ツアーを提供している」とのことでした。さらにはそのコンテンツの一つとして「ルート66」にテーマを絞った番組の展開を考えているので出演して欲しい、と。筆者はもともとそれほど「人前に出たい!」という性格ではないのですが、とても興味深いこのお誘いに二つ返事で詳細のミーティングを代理店の担当者にお願いしました。

 結果から言えば、是非筆者の方からお願いしたいぐらい面白い企画になりそうな内容であり、担当者曰く「コロナ禍において『現地からの情報を体感してもらう』ことでお客様へ元気を与えるのが目先の目標であり、OO社の旅行という枠組みを超えて、今後の筆者の活動内容にプラスになり、且つルート66沿道の皆さんに何か還元できるような企画を目指しています」とのことでした。その目先の利益や穴埋めという考え方ではなく、将来どころかルート66の関係者にまで配慮してくださる姿勢がとても嬉しかったです。

 担当者と話し合った結果、先ずは、ルート66を知らない人、または知っていても(興味はあるが)行ったことがない人、というマーケットが一番大きいのではないだろうかとの結論に達し、ルート66を毎月1回、全7回に分けて筆者の視点から見た「おススメポイント」を交えながら、州ごとに紹介して行くことになりました。ん?なぜ7回?ルート66は全部で8州にストレッチしているのではないの?と思った方、優秀です。ありがとうございます(笑)。ご存知の通りカンザス州とテキサス州は他の州と比較して州道距離が短いため、1回で2州一緒に紹介することにしました。本当はこの配信が始まる前に伝え(宣伝?)したかったのですが、寄稿のタイミングが合わず失礼しました。8月に第1回イリノイ州編、第2回は先日ミズーリ州編を配信しました。過去2回では、筆者の伝えたいことが多すぎることと、未だタイムマネージメントが上手く行っていなくて配信時間枠を過ぎる「延長戦」になってしまい、予定を組んでいらっしゃる視聴者にはご迷惑をおかけしてしまっています。が、回を重ねるに従って問題点を少しずつでも解決して行き、楽しい時間にすることを心がけていますので、興味のある人は、(ごめんなさい!有料番組なのですが)是非お時間を取ってご参加して頂けますと幸いです。

 余談ですが、今回のこの企画、結構自分自身としては気合の入った資料をパワーポイントで準備しています。決して「その道のプロ」ではないのですが、少しでも参加して頂いているお客様の「妄想」を手助けすべく、イメージが広がればいいなと思っているのですが、やってみるとまあ難しいですよね(笑)1回1州、基本1時間という持ち時間なので、言ってしまえばお伝えしたいことの10%もカバーできないのが現状なのですが、それでも選りすぐりのネタを現地や現状を知っている立場からお話しています。ガイド本を手に取って頂ければわかるような話しはほとんどしません。「真のアメリカ、ルート66」を皆さんと一緒に探していきたいと思います。興味ある人は「ふたたび美しい世界へ ルート66」で検索して下さい。次回はオクラホマ州編、アメリカ東部時間11月7日(土)夜8時出発です。それではまた来月お目にかかります!

(後藤敏之/ルート66協会ジャパン・代表)