駅でもワクチン

12日から16日、予約不要
グランドセントラルなど8か所

 ニューヨーク州のクオモ州知事は10日、コロナウイルスのワクチン接種を4つの近郊鉄道駅と4つの地下鉄駅で12日(水)から16日(日)に行うと発表した。

 ワクチンは1回で済むジョンソン・エンド・ジョンソン製で予約は不要。場所は、ペンステーションの34丁目コリドー(午後3時から8時)、グランドセントラルのバンダービルトホール(午前8時から午後1時)、地下鉄コニーアイランド駅(午前8時から午後1時)、ロングアイランド鉄道のヘンプステッド駅(午後3時から8時)、メトロノースのオスニング駅(午後3時から8時)、ブルックリンのブロードウェイジャンクション地下鉄駅(午後3時から8時)、ブロンクスの東180丁目地下鉄駅(午前8時から午後1時)、クイーンズのジャマイカ地下鉄179丁目駅(午前8時から午後1時)の8か所。同プログラム5日間で3万人への接種を目標としている。

 通勤中に接種を受けた人には無料で7日間有効の地下鉄・バス乗車用メトロカードまたはメトロノースおよびロングアイランド鉄道の目的地自由の片道チケット2枚を贈呈する。

 また知事は、ニューヨーク州立大学とニューヨーク市立大学で9月再開予定の対面授業を受講する学生にはすべてワクチン接種を義務付けることを発表した。私立大学に対しても同じ対応をするよう求めたいとしている。

 知事は、10日までの時点でニューヨーク州では計1680万回のワクチンが投与されており、18歳以上の人々の60・2%が少なくとも1回の接種を受けていると述べた。9日の州全体の新規入院患者は2016人、死者27人。陽性率は1・43%となっている。

 初日12日午前7時前から、大勢の市民や通勤客がグランドセントラル駅に並び、構内のバンダービルトホールで接種を受けた。

 接種を受けた人は「ジャクリーン・ケネディの尽力で保存されたこの歴史あるグランドセントラル駅でワクチン接種できたことは、私にとってのヒストリー、歴史だ」と喜んでいた。