NY共同貿易が 一般家庭に配達開始

家庭用と業務用の食品
NJ倉庫からそのまま

 ニューヨーク共同貿易(本社ニュージャージー州セコーカス)はこのほど、同社で取り扱う家庭用と業務用の食品を、ニュージャージー本社にある倉庫から一般家庭に宅配するサービスを開始した。

 同社はレストランへ日本食の食材を卸す専門商社で、これまでは一般向けの商品販売はしていなかったが、コロナ禍でレストランが店内営業をできずテイクアウトとデリバリーのみとなった今、同社も受注が減り、このままでは在庫商品を大量に破棄しなくてはならなくなった。一方、自宅待機令で自炊率が増えたが、食材の買い出しも簡単にはできず宅配需要が高まっていることから、同サービスを開始することを決断した。

 また、同社では、本来の顧客であるレストラン業界にも貢献するため、SNSを持つレストランに同社商品を使ったレシピと料理法を投稿してもらい、提供したプロモコードを使用した客は10%割引、レストランに5%インセンティブを支払うなどの企画を実施したり、レストラン救済慈善事業「RELIEF OPPORTUNITIES FOR ALL RESTAURANTS (通称:ROAR)」に宅配サービスの売上げの10%を寄付する予定で、レストランと一般家庭双方の需要に上手く応える方法を考えている。

 宅配が可能な地域は、ニュージャージー州バーゲン郡とハドソン郡、ニューヨーク州のマンハッタン、ウェストチェスター郡のほぼ全域と、クイーンズ区とブルックリン区の一部(ウェブサイトには具体的な配達可能地域のジップコードを記載)。

 ミニマムオーダーはなく、商品代合計に加えて15ドルの配達費が加算される。配達は毎週、 (祝祭日を除く) 火曜日から金曜日。前日の午後2時までに注文を完了する必要がある。配達内容の確認はEメールで連絡がある。配達時に在庫切れになった商品は返金される。

 商品の注文や取扱商品の詳細、宅配条件の詳細については同社MTCキッチンのウェブサイトから。https://mtckitchen.com/home-delivery/