第19回東京・NY友好陶芸コンテスト

最優秀賞に台湾のクオさん

 第19回 東京・ニューヨーク姉妹都市交流陶芸コンテストの展覧会が日本クラブ7階の日本ギャラリーで13日から19日まで開催された。14日にはレセプションと入選者の発表が行われ日米の陶芸作家、関係者が集まった。主催は陶芸友の会(CAFA、田原みち代表)、後援は東京都、全日空、在NY日本国総領事館、JCCファンド、NY日系人会、クレアNY、ギャラリー彩花、NY陶芸教室。

 コンテストには日米両国から52作品が出品され、最優秀賞には、台湾人留学生’チア・スアン・クオさん(アートスチューデントリーグ学生、29歳)の「未確認物体002」が選ばれ、全日空の竹本登支店長補佐から東京ニューヨーク往復航空券、ギャラリー彩花から賞金500ドルと楯が贈られた。受賞作品は、コロナ禍における心の不安定さを描いた抽象作品。

 クオさんは「ニューヨークに住む若い外国人アーティストとして、この賞は私のキャリアを前進させる励みになった。また外国の大都市で学ぶ台湾の学生として、この賞(東京-ニューヨーク便)を与えられたことは、太平洋の反対側にある隣国からの暖かい歓迎のようなもの。CAFAに心から感謝したい」と受賞の喜びを本紙に語った。

 同コンテストは東京都とニューヨーク市民による草の根レベルの交流を目的として、1996年にスタートした。審査員は、大樋年雄氏(金沢大学客員教授、大樋焼本家11代目長左衛門窯、大樋美術館館長)、土居信一氏(元コンサベーター、メトロポリタン美術館)、コーラ・ルーズベア氏(キュレーター、MoMA)、村瀬実恵子氏(Takeo and Itsuko Atsumi コロンビア大学名誉教授、元メトロポリタン美術館東洋部特別顧問)。