日本のホラー映画特集

NYで25本一挙上映

 国際交流基金ニューヨーク日本文化センターとフィルム・フォーラムの共催で3月1日(金)から14日(木)までの2週間、日本映画史に残るホラー映画の名作や貴重な作品25本を一挙上映する「ジャパニーズ・ホラー」が開催される。 

 1920年代のサイレント映画から2000年代初頭までの90年間を網羅した上映ラインナップには、黒澤明、溝口健二、小林正樹、勅使河原宏、新藤兼人、本多猪四郎、大林宣彦、三池崇史、黒沢清、中田秀夫といった日本を代表する名監督の作品が含まれ、日本映画史の変遷とともにJホラーが遂げた進化を堪能できる。お化けや幽霊、残忍な殺し屋、怪獣、恐ろしい怪物など、さまざまな形のホラー(恐怖)を提供する。

 注目作は、世界中でカルト的な人気を誇る三池崇史監督の『オーディション』、怪談映画の傑作『東海道四谷怪談』、黒沢清監督と役所広司のタッグで連続猟奇殺人事件を追う刑事が主人公のサイコロジカルホラー『CURE』、事故で顔に火傷を負い不気味な仮面を被る男を描く『他人の顔』など。作品の多くは日本から輸送された35ミリフィルムで上映される。チケット・詳細はウェブサイトhttps://filmforum.org/を参照。

(写真)『他人の顔』©Sogetsu Foundation