銀板写真展が開幕

メトロポリタン美術館
仏写真家の記録

Recto

写真の歴史は1839年、フランス人のルイ・ジャック・マンデ・ダゲールが発明した銀板写真に始まる。ダゲレオタイプと称されるこの写真機で1842年から45年にかけて、地中海東部の遺跡や風景を写真に収めた男がいた。
メトロポリタン美術館(五番街1000番地)で1月29日に始まった「モニュメンタル・ジャーニー」展は、フランス人写真家ジロウ・ドゥ=プランジェイ(1804〜1892)が撮影したギリシャ、エジプト、シリア、レバノン、トルコ、エルサレムなどの貴重な銀板写真が約100点展示されている。今では戦下で滅びてしまった遺跡も数多く、考古学的、建築学的にも価値ある記録写真と言えるが、本展のねらいは、これまで米国では知られていなかったドゥ=プランジェイという写真家を世に知らしめる写真展として、同館では41点を所蔵した後に2015年から本展の準備を始め、パリ国立図書館の所蔵品などを借用して4年がかりで同展開催にこぎつけた。展示方法も画期的で、銀板写真を美しく見せるために設計チームが特別なライティングの展示ケースを考案したという。
同美術館の入場料は、大人25ドル、シニア17ドル、学生12ドル。ニューヨーク州居住者およびニュージャージー州とコネティカット州の学生は任意料金。詳細は電話212・535・7710、またはウェブサイトwww.metmuseum.orgを参照。(小味かおる、下の写真も)