編集後記 2023年4月15日号

【編集後記】



 みなさん、こんにちは。フィリピンやカンボジアで次々と日本人の特殊詐欺容疑者が逮捕されてますが、アメリカでも固定電話や携帯電話に詐欺の電話が頻繁にかかってくるようになりました。今週号の1面と6面でNY日本総領事館からの警告というか、注意喚起のお知らせを掲載しています。それによると特に最近は、携帯電話に警察などの電話番号を偽装表示させ、警察や社会保障局といった公的機関の職員をかたり、金を振り込ませようとする詐欺事案が複数報告されているとのこと。同様のなりすましの詐欺事案は、ニュースでご存知の通り日本国内でも多く報告されるなど、全世界的に発生しているわけです。一例をあげると、携帯電話に見知らぬ番号から着信があったが、応答しなかった。その後、複数回にわたって同じ番号から着信があったため、不安になりインターネットで確認したところ、警察署の電話番号であることが判明した。(2)翌日、また同じ番号から着信があったので応答すると、警察官をかたる人物から「あなたの個人情報で車が借りられ、その車から薬物が発見された」、「銀行口座が犯人のマネーロンダリングに利用される可能性があるため、1時間以内にソーシャルセキュリティナンバー(SSN)を変更しないと、口座のお金がなくなってしまう」などと説明を受け、隠匿性の高いチャットアプリをダウンロードさせられ、そこにソーシャル・セキュリティーオフィスの職員を名乗る人物から連絡があり、電話を切らせないようにして銀行に向かうように指示されたというところで電話を切ったそうです。自分が犯罪者のように一方的に言われ「このままでは逮捕される」「人に言うとその人も犯罪幇助・共謀罪に問われる」などの脅しが常套文句です。ダイレクトメールでもこの類はやってきます。すぐ電話しないと財産、銀行口座を凍結し、不動産を差し押さえるってモロに脅しです。最初はドギマギしてしまいますが、自分だけかと思ったら周りも似たようなダイレクトメールをもらっていることがわかり最近では、受け取り次第即ゴミ箱に直行です。誰かの紹介がないと、知らない人との通信や通話は怖いですね。最近は名前が表示される相手しか電話は取りません。新聞社としてはあるまじき行為ですが、まあ、受話器は取りますが、慎重に用心深く対応せざるを得ませんね。厄介なことに巻き込まれないよう皆さんもご注意を。今週号は役立ちますのでご覧ください。それでは皆さんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)