編集後記

編集後記

 みなさん、こんにちは。 米国とイスラエルによるイランとの戦闘の激化で、石油タンカーが通るホルムズ海峡封鎖の影響が米国内のガソリン価格にも跳ね返ってきています。トランプ大統領のレビッツ報道官は「値上がりは一時的なもの。最終的には鎮静化する」と記者会見で豪語する様子がテレビで流れていましたが、現実的には、海峡が安全に航行できるようにならない限り、首根っこを掴まれているようなもの。全米のレギュラーガソリン価格は9日時点で1ガロン(約4リットル)当たり3ドル48セントとイラン攻撃直後と比べて16%値上がりしています。

 週刊NY生活を印刷しているニューヨーク市クイーンズ区のロングアイランドシティー界隈にはガソリンスタンドがいくつかあり、10日、レギュラーが3ドル49セントと1週間前の2ドル75セントから69セント高い値段で販売され、スタンドのおじさんの話では、連日10セント幅で値上ってきているそうです。プレミアムは4ドル69セントから78セントの幅で売られ、前週の3ドル98セントから4ドルを突破しています。この勢いだとレギュラーが5ドルを突破するような事態も時間の問題でしょうか。

 給油中のウーバーの男性運転手は「週にガソリン代だけで300ドル使う。今まで60ドルあれば満タンだったのが今は90ドルかかる。ウーバーはガソリン代は自腹なのでとてもきつい。満タンではなく30ドルずつこまめに入れている」とため息をついていました。今週号の1面で報じています。

 原油先物価格は8日に2022年以来4年ぶりに1バレル当たり100ドルの大台を突破しましたが、トランプ大統領が「戦争はほぼ完全に終結した」と発言したとの報道で中東の混乱が早期に収束するとの期待感が広がり、売り注文が優勢となり、8日の売買で一時120ドル台まで迫った価格は81ドルまで40ドル余り下落して今日は90ドル台に。給油所の価格上昇はまだしばらく続くとの警戒感がドライバーに根強いようです。

 ホルムズ海峡で日本の商船三井の船が損傷したとのニュースも今朝のニュースで飛び込んできました。世界の石油需要の20%という少なからぬ要衝を人質に取ったイランと徹底攻撃するという米国の間に入って、46隻の日本船籍の船が未だ海峡で足止めを食っている日本が、通貨タンカー護衛のために自衛隊派遣など否応なしに米国&イスラエルとイランの戦闘に巻き込まれていかないかとても気になります。気にしているだけではだめなのですが、伝えることが仕事なので小さなことでも字にしておきたいと思います。来週はなんて書くのか、自分でも分からないところがこの仕事の醍醐味ですね。直接取材して、まだネットに載っていないことを紙面に印刷することでしかもはやAIには対抗できないような気もします。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)