編集後記 2月16日号

みなさん、こんにちは。本日発行の新聞を所用でお客様にお届けして、のんびり出社したら、いきなり2つ大きなニュースがオフィスに飛び込んでました。いきなりステーキの7店舗閉店とアマゾンのNY進出断念のニュースです。いきなりステーキを米国で11店舗展開中のクニズ・コーポレーション(川野秀樹社長)は本日14日、「いきなり!ステーキ」米国初店舗のイーストビレッジ店と西46丁目の5番街と6番街の間にある「5番街店」の2店舗を残し、7店舗を順次6月までに閉店し、ブロードウエー店など2店をさらに カジュアルな店「ペッパーランチ」に衣替えすると発表しました。同社は、2017年2月23日に1号店をオープンし、その後も出店を重ね、現在ニューヨーク市内で直営店11店舗を展開しており、昨年10月にはNASDAQ(ナスダック)上場を果たして米国での知名度・信用度を向上に努めてきました。川野社長に早速電話取材して聞きました。決定の理由として川野社長は「1年間で10店舗を急展開で開店させたことにまず、お客様の認知がつ いていかなかったこと、従業員教育がうまくできなかったこと、昼間は混んでも、夜はガラガラの店が多く、厳しかった。昨年11月29日にブリーカー店を開 けたあたりで、かなりよくなくて、米国展開の軌道修正を考えた。アメリカではステーキというのは、特別の日に予約を入れて、みなで着席してゆっくりと食べ て味わう文化がある。そこに日本式の安くてカジュアルなステーキでは、アメリカの土壌に馴染むのに時間がかかることが分かった。急展開は、日本ではうまく いったペースだが、アメリカで日本式にやっても無理があった。昨年ロサンゼルスでオープンしたペッパーランチ(カジュアルステーキハウス)は人気で、 ニューヨークの3月開店は期待している。隣はエンパイアステーキだが、オープニングにはそこの社長も呼ぼうと思っている。第1ラウンドは破れたが、第2ラウンドでまた闘いたい」と起死回生の意気込みを見せていました。そしてあと、アマゾンがニューヨーク本社計画を断念したニュースです。「地元の反対を受け」とのことで、昨晩印刷した本紙1面トップは「アマゾンNY進出再検討」でした。いやはやあと1日決定が早ければよかったのですが、まあ、事態の背景は本紙でも詳報していますのでぜひご覧ください。それにしてもアマゾン進出をあてこんで高い不動産を購入した企業などもあったかと思いますが。市の経済発展には寄与したと思いますが、地元から歓迎されないのではやりずらいですね。誘致に莫大な額の優遇税制なども批判されていました。ニュースは駆け足でやってきます。それでは、みなさんよい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)