横浜市が行う「よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト」で参加5万人の中から市長賞に選ばれた小中学生4人が「よこはま子どもピースメッセンジャー」としてこのほど来米し、ニューヨークの国連本部を訪問するなどして国際平和活動を行った。16日、4人が横浜市ニューヨーク事務所で取材に応じた。
(写真上)横浜市NY事務所で取材に応じた4人
出発前に「平和を築く一歩となるアイデアを出したい」と話していた金沢中学校の山口瑚都さんは「5秒間に世界の5歳未満の子供が1人亡くなっている。その原因の一つとして、予防接種が受けられないことに危機感を持っていた。派遣を通して気付いたことは、行く前は平和に関する仕事をしている人が行動して平和が成り立つと思っていたが、国連で、自分たちにできることは何かと聞いたところ、君たちはもうやっていると言われ、小中学生でも意識さえすればたくさんできることがあるのだと知った。環境にも通じるが、NYの街のゴミ、滞在したホテルにもリサイクル設備があり、アメリカでも意識がないわけではないと感じた。NYについての印象は、いろんな人種の人がいること、NYにはいろんな格好の人が歩いていて、それぞれの文化を象徴していること、多様性、文化の尊重を感じた」。
「誰かの行動につながるきっかけを作りたい」と話していた岩崎中学校の長澤蘭さんは「水の大切さ、リユースすることで自分にできることを全力でやりたい。こちらで得た学習成果を日本に持ち帰り横浜全体に広めるのが自分のミッション(使命)だと思っている。国連国際学校では、日本の授業よりも紙を多く使っていて驚いた。商品に貼られたリサイクルのマークは日本の方が多いが、アメリカでの再利用の状況をもっと確かめたかった。ニューヨークの印象は、バスの窓から眺めたマンハッタンのビルの景色が美しかった。地震や自然災害がないせいか、建物が可愛いし、地下鉄やバスも利用者の背丈に合わせて天井が高いのに驚いた」。
「『平等』を身近に感じてもらえるようにしたい」と話していた横濱中華學院の野城(やしろ)英(はな)さんは「無意識に差別をしてしまった体験、経験から学んだことをしっかり活用したい。平等、逆差別について国連の人がどう対応しているのか、1週間のNY派遣でインプットした知識や体験を他の行けなかった人にも伝えたいし、それは大人になっても伝えていきたいと思う。自分にできることをやっていきたい。国際社会から見れば、日本は平和な方だ。職場や社会に男女差別はあるが、人種差別は少ないと思う。NYでタクシー2台に分乗する時に車が捕まらず困っているとニューヨークの人が助けてくれて親切だと思った」。
「身近な優しさに気付ける人が増えるようにしたい」と話していた若葉台小学校の村野芽依子さんは「親切や平和は周囲の優しさからくるもので、受けた優しさを分かち合いたいと思う。これまで日本の視点で平和を学んできたが、NY派遣で世界の視点からの平和を考えるきっかけになった。世界の方が、いろんなところを見ている。日本以外の国から見た平和の実感が湧いた。これを見れなかった人に帰国後伝えていくことを考えると気が引き締まる思いだ」とそれぞれの体験と成果を語った。





