BCネットワークがシンポジウム開催
マンハッタンのNY日系人会で19日、「知識とケアの架け橋:東海岸から西海岸まで 第1回乳がんシンポジウム@US」(主催・BCネットワーク、後援・在ニューヨーク日本国総領事館)が開かれた。参加費は無料。オンラインでも行われ、当日会場には約50人、オンラインには約120人の参加者があった。司会は久下香織子さん。
最初に在ニューヨーク日本国総領事館の森田健太郎医務官が挨拶。基調講演には日本の南大和クリニック乳がんセンター長・乳腺外科医の土井卓子医師が「乳がん治療の最前線から:臨床的革新と患者の知見を融合させる架け橋」と出して講演。日本では20年前には乳がん患者が20人に一人だったのが、現在は9人に一人の割合となり、胃がんの患者数を超えたという。土井医師は日本での乳がんの最新の治療方法をスライドを交えて説明。「現在では乳がんは命を落とす病気ではない、早期発見、適切な治療、医者とのコミュニケーションが大切だ」と話した。



また、乳がんサバイバーの梅宮アンナさんも日本から訪れて「彩を取り戻すまで:がんを超え、自分らしく生きる旅」と題して講演を行った。梅宮さんはがん告知を受けた人の力になりたいと自身の乳がん治療をSNSで発信している。「現実を受け止めれば怖くない。正しい治療の選択をすることが必要なこと」と話した。
梅宮さんは「乳がんになったことで、病気になっていなければ会えなかった人たちとも会えた、自分のやるべきことも見つかった。今後もワールド・ワイドに活動を続けていきたい」と話した。2人の講演の後には「エキスパートが答える座談会とQ&A:適切なケアを共に考え、共に切り拓くケアのみちしるべ」があり、参加者からは米国と日本の治療方法の違いや薬の処方についてなどの質問があり、土井医師が一つ一つの質問に丁寧に回答した。座談会の後には歓談会も設けられ、お茶とお菓子が用意され、参加者が土井医師や梅宮さんと和やかに歓談した。梅宮さんのサイン入り著作本と、サイン色紙が抽選で10人にプレゼントされた。
参加者の一人、自身も乳がんサバイバーだと話す田岡純さんは「私はアンナさんと丁度同じころに乳がんになり、アンナさんのSNSの発信に助けられた。アンナさんは私のヒーローです。今日はアンナさんに会って感謝を伝えたかった」。また、同じく乳がんサバイバーの夘城由香さんは「ガンと聞くと怖いが、土井先生の患者に恐怖を与えないアプローチが良かった」と話した。
BCネットワーク創設者の山本眞基子さんは「これまではNYやLA、など各地でセミナーを行っていたが、今回はオンラインも加えて一か所での開催の第1回です。オンラインでも100人以上の参加者があり良かった」と話した。
BCネットワークは、日米両国に在住する日本人女性を対象に、乳がんに対する最新治療情報、治療後の賢明な毎日の生活の取り組み方、早期発見の啓発情報発信を目的として活動している米国認定非営利団体。 (石黒かおる・写真も)



