ウクライナ政府に銃供与

ナッソー郡がライフル460丁

米国市民が寄付

 ナッソー郡のブルース・ブレイクマン郡執行官(郡長)は18日、ロシアの侵攻を受けているウクライナ政府に460丁のライフル銃を供与すると発表した。郡内の住民から提供された60丁に、ウクライナと取引のある銃の製造会社ケルテック(本部フロリダ)から寄付された400丁を加えた。ケルテックを通じて送られるもので連邦政府の承認は取れているという。近くウクライナ国防省への輸送手続きに入る。

 ウクライナ出身の曽祖父母をもつブレイクマン郡長は今月初旬、住民に銃の寄付を呼びかけていた。3月4日よりフランクリン・スクエアにある銃器店SPファイアアームズで受付をし、60丁が集まった。市民による銃の寄付は米国でも現時点では唯一とみられる。

 ニューヨーク州は全米でもっともウクライナ系住民が多い州とされる。その数約15万人で、マンハッタンのイーストビレッジとブルックリンのブライトンビーチに集中しているが、クイーンズに隣接するナッソー郡にも多いという。

(写真)寄付されたライフル Nassau County Executive Bruce Blakeman