ニュース映像でエミー賞ダブル受賞

NBCニュース映像編集者

池神 亮さん(49)

 今年度のエミー賞ニュースドキュメンタリー部門のベストストーリー賞を受賞した、イスラム国に関連したドキュメンタリー作品「テイクン・バイ・アイシス(Taken by ISIS)」に3人の編集担当の一人として編集に携わった。この作品のほか別枠のニュースシリーズでもエミー賞を獲得し、ダブル受賞となった。

今年は、エミー賞のほかに、全米の編集賞として権威あるアメリカン・シネマ・エディターズ(A・C・E)のエディー賞を、アマゾン川周辺の火災を題材とした作品「Amazon on fire」で受賞。A.C.E.会員の招待を受けた。新型コロナウイルス感染拡大の中にもかかわらず、海外を中心にニュース映像を手がけた22年の中でも当たり年となった。

 池神さんは、東京都小平市出身。英国でメディア論を学び、ブルームバーグ社の東京、ニューヨークでニュースの取材編集に携わった。さらに、2016年にHBOで初めての報道番組を制作する「バイス・メディア(Vice Media)」に転職。今年から米3大ネットワークのNBCニュースの編集者として勤務している。社会問題を深く掘り下げた題材を体当たりで取材するジャーナリスト、技術と知識を兼ね備えた編集者たちと、日々議論を重ねながら社会に問いかける作品を作り上げてきた。 

 日本人が一人もいない環境、言葉の壁を感じる時もあるが、それが編集面で独特のテンポを生み出していると評価を受けている。

「アメリカのニュース報道の現場で学んできたことを日本から海外を目指す若い人たちにいつか還元したいですね。まだ、5年、10年はフロントランナーとして走り続けるつもりですけど」。電話口の向こうで元気に応えてくれた。

(三浦良一記者、写真は本人提供)