日本人写真家相次ぎ受賞

高橋智史さん

NY国際写真コンテストIPA「社会正義のための闘い」

 ニューヨークの国際写真コンテストIPA(International Photography Awards)の今年度受賞者が10月14日に発表され、プロフェッショナル部「報道写真部門・その他」で高橋智史さんの写真「社会正義のための闘い」が第2位に入賞した。受賞作品は2016年、カンボジアの人権活動家テップ・バニーさんが囚われの身となりながらも祈り闘う姿を撮影した写真。(写真上:©Satoshi Takahashi)

 高橋さんは1981年秋田県出身、2003年から約15年間、カンボジアで活動し現在は神奈川県在住。受賞作品を収録した写真集『レジスタンス』は9月、パリ写真賞で金賞を受賞したばかり。高橋さんは「テップ・バニーさんは現在アメリカに亡命中。この賞によって彼女の願いと勇気に少しでも光が当たることを心から願います。」と話している。

栗岡彩織さん

ルーシー財団国際写真賞、静物写真で15年連続

 ニューヨーク拠点の写真家、栗岡彩織が、国際的に写真分野で大変栄誉あるルーシー財団が例年主催する、国際写真賞において、2021年度のプロフェッショナル自然/花の部門で2位、ファインアート/静物の部門でhonorable mentionを受賞した。この2位入賞は、昨年に引き続き2年連続、honorable mentions は、15年連続で入賞している。栗岡は「四季折々、移り変わりゆく自然の美、日常の中にあって、非日常的な美しさを放っている瞬間を捉え、その感動を写真で表現し続けたい」と入賞についてコメントしている。