コカリナ、カーネギーに響く

 コカリナの第一人者・創始者の黒坂黒太郎率いる日本コカリナ・アンサンブルが10日、カーネギーホールで再びコンサートを行った。2年ぶり2度目。今回は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの新国立競技場建設のために伐採された木々をコカリナとしてよみがえらせ、復活の息吹を50人を超えるアンサンブルで演奏した。
 特別ゲストとして、ハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイヤーを始め、2つのゴスペル合唱団が参加した。迫力満載のアカペラ、ゴスペルの有名曲のメドレーなどに加え、ゴスペルとコカリナの共演も。テーマは「平和と子供たち」。シンガーの矢口周美(やぐち・かねみ)、コネティカット州グリニッチのニューヨーク日本人学校の小学生児童たちも出演=写真=。さくら国際高等学校ダンス部は、東日本大震災の津波で生き残った「奇跡の一本松」から作られた布を掲げて舞い、世界の子供が平和に生きていけることをアピールした。被爆二世の山田みどりさんが核兵器廃絶を舞台から呼びかけた。