日米交流の原点訪ねる

ラトガース大学と日本
NY日系ライオンズが企画

NJ州ニューブランズウィックへバスツアー

 NY日系ライオンズクラブ主催のチャリティー1日バスツアー「日米交流黎明期の足跡を訪ねて〜ニューブランズウィック見学」が9月24日行われ、約50人が参加した。

 日本の医療の近代化、英和辞典編纂、ヘボン式ローマ字考案などの功績を残したヘボン博士(NJ州オレンジ)のお墓を経由し、幕末から明治中期にかけて多くの日本の留学生が学んだラトガース大学を訪問。

 若林晴子准教授からは「ラトガースと日本」のレクチャー、また日米架け橋に大きな役割を果たした同大卒業生ウィリアム・E・グリフィスが残した写真、手紙等のコレクションの説明も受け、黎明期の日米交流を学んだ。天候にも恵まれ、参加者は空の下での昼食、当時の面影が残る歴史的建物、緑豊かなキャンパスの散策も楽しんだ。

 最後は志半ばで病に倒れた留学生、越前福井藩藩士、日下部太郎ら7人の若者が眠るウィローグローブ墓地を訪問。NY育英学園(岡本徹理事長)園児手作りの日米小旗とお花をお墓に添えて、その御霊を慰めた。(写真上:日下部太郎ら7人の日本人留学生らの墓を訪問したバスツアー参加者たち)