総理夫人、日本語学ぶ大学生を激励

ハンターカレッジ訪問

日本語で紙芝居を披露する学生

 岸田総理夫人は20日午後3時、石兼国連大使夫人と共にハンター大学を訪問し、同大で日本語を学ぶ学生たちの授業を視察した。同大はニューヨーク市立大(CUNY)の中でも日本語、日本関係プログラムを履修している生徒が毎学期400人から500人もいるほど、日本に関連する教育が充実していることで知られる。今回、総理夫人は、そんな学生たちや、彼らをサポートする教員、スタッフ、ジェニファー・ラブ学長らと交流の機会を持った。

 同大学日本語クラブ会長のインド出身のマリアム・バンさん(21)が歓迎の挨拶をした。子供の頃、兄弟と見たドラえもんはインド語で話していたが、日本家屋や公園、美味しそうな和食を見て日本文化を愛するようになったこと、高校で日本語のクラスを受けて4年間勉強し、大学に入学してからも日本語の勉強を続けたことなど、日本語に興味を持った経緯を説明した。

 このあと、同大学の小渕麻菜教授による日本語の授業が行われ、続いて学生たち手作りの紙芝居を鑑賞した。総理夫人は「私の名前は岸田裕子です。日本語を一生懸命に学んでくださる姿を見てとても嬉しく思いました。また浴衣を着て流暢な日本語で見せていただいた紙芝居もとても素晴らしかったです。これからも日本語、日本文化を学んで、いつか日本にいらしてください。そしてまたお会いできる日を楽しみにしています」と激励の言葉と今後の益々の充実とサポート、そして日本語、日本文化に懸命に取り組んでいることへの感謝を学生たちに伝えた。

(写真上)学生たちと記念撮影する(2列目正面の3人)左からラブ学長、石兼国連大使夫人、総理夫人(写真・三浦良一)

岸田首相がレストラン日本に

レストラン日本で記念撮影に応じる岸田首相。左から東総料理長、福本料理長、木下CEO(右端)

 また、岸田首相は、同日NYに到着してすぐ市内の「レストラン日本」へ直行。そこでトラス英国首相を日本食に招待する形での初会談を行った。同レストランは外相時代にも来たことがあり今回が2度目の来店とあって帰り際に木下直樹CEOや東亨総料理長、福本美浩料理長に労いの言葉をかけ快く写真に収まった。

林外相はエンパイアステーキ

 また、19日に予定通りNY入りした林芳正外務大臣はエンパイア・ステーキでランチを楽しんだ。岸田文雄総理も同日夜エンパイア・ステーキに夕食に来る予定だったが、台風14号の影響でニューヨーク入りが1日遅れた。同店の日本出店を手がけた不動産会社社長の大坪賢治さんによると、林外相は東京六本木のエンパイア・ステーキにはよく行っているとオーナーのジェフ・シナナジさんに話して歓迎を受け、帰り際に快く記念撮影に応じた。

エンパイア・ステーキで記念写真に応じる林外相(中央)。左は大坪社長、右端はシナナジ・オーナー