平和の鐘国連に響く

式典に参加したグテレス国連事務総長(中央)と別所国連大使夫妻ら関係者(20日午前9時すぎ)

グテレス事務総長が鐘鳴らす
環境と平和唱え
五嶋みどり、ヨーヨーマさん参列

 国際平和デーを前に、20日午前9時、国連本部で日本が贈った「平和の鐘」をグテレス国連事務総長とムハマンドバンデ国連総会議長が鳴らし、荘厳な音を響かせた。式典には別所浩郎国連大使夫妻、平和の使者として活躍するバイオリニストの五嶋みどりさん、世界的なチェロ奏者ヨーヨー・マさんほか各国国連大使が参加した。

平和の鐘寄贈者の娘高瀬さんが講演

 式典会場には、平和の鐘を寄贈した元宇和島市長の中川千代治さん(故人)の6女、高瀬聖子さんも参列し、鐘の音を聞いた。式典会場で、別所国連大使が高瀬さんをムハマンドバンデ国連総会議長に紹介した。
 高瀬さんは、父親の遺志を受け継ぎ、一般社団法人「国連平和の鐘を守る会」を日本で設立してその代表として現在平和啓蒙活動を続けている。今年は、外務省のはからいで国連代表部を通じて国連公式ガイドたちに平和の鐘の由来を説明する機会が設けられた。また、平和の象徴としての鐘のレプリカをグテレス事務総長に寄贈した。同日午後には、市内の日本食レストラン「梓」で平和の鐘を紹介する講演会が開催され、15人が参加して熱心に話を聞いた。