軍事政権に反対

NY在住のミャンマー人
募金昼食会開く

PDF(国民統一政府(NUG)」の自衛組織「国民防衛隊(PDF)」のTシャツなどを販売するオードリーさん

 ニューヨーク市一帯のビルマ(ミャンマー)人500人余りが6日、クイーンズ区のセント・ ジェームズ ・エピスコパル教会で募金昼食会を催した。

 ボランティアが腕をふるってモヒンガーやシャンヌードルなど、さまざまなビルマ料理を持ち寄り、販売収入は募金となって本国で軍事政権と戦う民主主義支持者の基金となる。NY市には2021年2月のクーデター以降に設立された主な募金運動機関が4団体あり、年間4〜5回同様な募金運動が行われるが、今回はSMS (Spring Myanmar Society)とH2B(Helping Hands for Burma) が主催した。 

 「ミャンマー国軍のクーデターで、それまでの軍事政権から民主主義へと国民の圧倒的な支持を得て民主主義に第一歩を踏み出したアウンサンスーチー氏とNDL(国民民主連盟)の幹部を国軍が追放し、拘束した」と説明するビルマ人たちは募金を国軍と戦う民主主義支持者に送金をする。

ミャンマー国ではクーデターを起こした国軍が予想以上に一般国民の抵抗をもたらしていると最近のAP通信やニューヨーク・タイムズ紙などが報道している。 

向かって左から:トゥン・トゥン さんSMS (Spring Myanmar Society), トゥレイン・ウィンタットさん (H2B; Helping Hands for Burma), ネイ・T・ミンさん (NYCBC), ゾー・M・テイン さん(H2B)

 NY市ビルマ人コミュニティ(NYCBC)の会長であるネイ・T・ミンさんは、「ニューヨークの一般市民にミャンマーの実情を知ってもらい、投獄されているアウンサンスーチー氏やNDLの幹部を支持する新興のCRPH(連邦議会代表委員会)とNUG(国民統一 政府」を承認してもらいたいと訴える。

 また、匿名希望の参加者は「NY市一帯では(約1万人と想定される)ビルマ人人口の約 70%から 80%がNUGとCRPHを支持しており、 クーデター以後の入米者を含めればもっと多くの支持率となる。8月のNLDメンバー4人の処刑は遺憾なことだったが、我々はその怒りを肯定的なエネルギーに換えて軍事政権と戦っていく。軍当局を打倒するのは非常に難しく、時間がかかるが、辛抱強く努力を続けていく」と語った。(ワインスタイン今井絹江、写真も)