広島、長崎市長に 原田さんNY市長の親書

-NY平和ファウンデーション-

平和式典日本と結ぶ

 NY平和ファウンデーションによる「被爆75周年インターフェイス平和の集い」広島・長崎原爆犠牲者追悼・平和祈念イベントがニューヨーク、長崎、広島をオンラインで繋ぎニューヨーク時間の8月5日から9日の間、4回にわたって開催された。

式典にビデオ参加する田上長崎市長

 このイベント、NY平和ファウンデーション代表の中垣顕実法師が1994年から始め、今年は27回目を迎え各宗教の代表者が平和の祈りを捧げた。

 出席者は日本人をはじめ欧米人、バングラディシュ人、タイ人、中国人、韓国人、チベット人、カンボジア人、スリランカ人、ユダヤ人と様々な国より参加し、共に平和・原爆について考える機会となった。

 イベントでは、過去を振り返り、未来を迎えるにあたり、8名の宗教者による平和宣言が行われた。

 また、松井一實広島市長、田上富久長崎市長、ニューヨーク市長からのメッセージは、参加者の平和への願いを強める言葉であった。

 原爆写真展・音楽・寸劇が行われ、ひろしま平和文化大使の原田真二、ニューヨークの石榑雅代、広島のソプラノ歌手アリータ・アンカオらによる平和コンサートを行い、ベニー大山、植田あゆみ、Yagull、杉山奈穂子、梨乃(Heiwa Peace Band)がYouTubeライブを行った。

松井広島市長(右)にNY市長のメッセージを手渡す原田さん(左)

 一人一人さまざまな形での平和の伝え方があり、それは必ず世界を結ぶ強い絆となる。争いのない生活が脅かされることのない毎日を。そんな願いをイベントを通して発信した参加者たちは、強い絆で結ばれた事だろう。また、2015年から平和のメッセージを募集し元安川に流す「オンライン灯ろう流し」は、コロナの影響で今年は川に流すことが中止されたが、平和ピースファウンデーションでは、例年通り時間を定めてメッセージを募集し、YouTube(https://youtu.be/BboZakVjIiw)にあげた。(河野梨乃)

(写真:国連本部を臨むイーストリバー、クイーンズ区ロングアイランドシティーで毎年追悼の灯籠流しが行われる場所を背景に式典をリモート主催する中垣法師)