NYで在外投票始まる

第26回参議院議員通常選挙

選挙人登録者数は4,146人

 参議院選挙の在外投票が7月3日(日)までニューヨーク日本総領事館(パーク街299番地)で行われている。公館投票は、午前9時30分から午後5時まで、平日、週末共に実施されている。日本での投票は7月10日(日)となっているが、在外投票は日本の不在者投票に準じて制定されたため、投票用紙を日本国内の選挙管理委員会に投票日までに届ける必要上前倒しで実施され、締め切りが1週間早い。

 ニューヨーク総領事館によると同館の在外選挙人登録者数は、4146人(令和4年2月15日現在)で、前回の参議院選挙の投票者数は868人だった。有効有権者(選挙人証所持者)に締める投票率は20%を超え、全世界での在外選挙投票率2%から見ると10倍近い投票率の高さを示しているが、今回の選挙でどれだけ投票率が高まるかは未定だ。

 前回の在外選挙があった昨年秋の総選挙では、在外選挙の投票日数が5日しかなかったため、投票者が5日間に集中、逆に郵便投票に間に合わなかったなどの弊害が出て、年初の林外務大臣へのネット投票嘆願署名提出に繋がった。今回は11日間と倍近い投票日数があるため、混雑はしないが、初日の投票者の出足は鈍かった。投票する人の数が同じなので1日あたりの投票者数は減る計算だ。

 公館投票に持参するものは「在外選挙人証」と「有効な日本のパスポート」または米国の自動車運転免許証や外国人登録証など、公的機関が発行した顔写真付きの身分証明書。

 参議院選挙に立候補しているのは、選挙区と比例代表合わせて533人。今回の参議院選挙は、神奈川選挙区の欠員の補充を合わせ、前回3年前より1議席多い125議席をめぐって争われる。全国45の選挙区には、75の定員に対し、合わせて366人が立候補している。女性は177人と、立候補予定者全体の33・2%で、候補者全体に占める割合は、いずれも過去最高。

(写真)在外選挙の投票用紙を係員から受け取る有権者(6月23日、NY日本総領事館で)