コスプレの私も表現者

タイムズスクエア

観光客との写真撮影は合法

 コロナ禍のパンデミックを乗り越えつつ、再びニューヨークの街に活気が戻ってきている。タイムズスクエアでは、観光客がミッキーマウスやスパイダーマン、バットマンなどのコスチュームに身を包んだ着ぐるみのキャラクターたちと記念撮影する光景も戻ってきた。

 人気アニメのコスプレを公共の場ですること自体は法的に問題はなく、また記念写真の撮影も、撮る人と撮られる人との間で合意があれば、サービスの代価としてのチップの受け渡しは自由で合法だ。ただ、問題になるのは、強引な撮影の勧誘や、有料であることを知らされずに写真撮影に応じた者が、撮影後に料金(5ドルから10ドル)を求められて、トラブルになることはあるようだ。過去には逮捕者も出て、営業許可を取るようにするべきだという声の高まりも出て街から一掃される事件もあったが、近くにいた警察官たちも「パブリックエリアでの表現の自由は、トラブルさえなければまったく問題ない」と見守っている。スパイダーマンのタイソンさんは、1日に50人から多い時で100人くらいとの記念撮影に応じる毎日だという。

(写真)スパイダーマンのポーズを取るタイソンさん(10日、写真・三浦良一)