民主アダムズ氏優勢

次期NY市長選予備選、22日に投票

 今年末で任期を終え退任するデブラシオ市長の後任となるニューヨーク市長選が今年11月2日に行われる。予備選は今月22日で、10日に候補者による3回目の公開討論会が行われ、12日から期日前投票が始まった。選挙管理委員会によれば13日までに3万2032人が投票した。

 ニューヨーク市は共和党員よりも民主党員の方が圧倒的に多いため民主党の予備選挙の勝者が次の市長となる可能性が非常に高い。民主党の予備選挙では今回初めて候補者を最大5位まで優先順位で記入するという順位選択投票(RCV)方式が取られている。民主党の予備選挙の投票用紙には全部で13人の候補者が記載されており、これは市長選の歴史のなかでもっとも多い。

 エマーソン・カレッジによる4回目の世論調査(6月7〜8日に実施)ではブルックリン区長のエリック・アダムズ候補が23%でトップ。デブラシオ市長の元顧問のマヤ・ワイリー候補が前回の世論調査(5月23〜24日実施)から8ポイント上昇し17%で2位に躍進した。3月の調査では32%の圧倒的トップを走っていた実業家のアンドリュー・ヤン候補は前回の16%からやや下げ15%で3位。ニューヨーク市衛生局の元コミッショナーであるキャサリン・ガルシア候補は 前回の21%から12%に大きく低下した。ニューヨーク市の会計監査官スコット・ストリンガー候補は前回10%から9%と横ばい。

 同世論調査で求める政策の優先順位は犯罪が31%とトップでアダムズ候補が40%と圧倒的期待を集めた。

 マヤ・ワイリー候補の躍進は左派のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス連邦下院議員(NY州14区)が5日に行った支持表明が大きく寄与したと見られる。これは同じ左派のガルシア候補とモレラス候補の支持者がワイリー候補に移行したと見られ、両候補の支持率は下がっている。市長選では左派の指導者で人気の高いオカシオ=コルテス氏が誰を支持するのか注目されていたが、今回の世論調査を見る限り右派であるアダムズ候補の優位を揺るがすまでには至っていない。ヤン候補は45歳未満には23%の支持率を得ているが高齢者には9%の支持しかなく、15%前後で頭打ちの様相を示している。