NY日本歴史博物館完成

デジタル保存1860年〜現代

 ニューヨークでオンラインによるニューヨーク日本歴史デジタル・ミュージアムが設置された。設立母体はニューヨーク日本歴史評議会(本間俊一会長)で、同ミュージアムでは1860年以降のニューヨークの歴史に関連する文書、写真、映像、書簡、報道などを検索することができる。これらの歴史的資料は、政治、外交、ビジネス、科学、文化、教育、スポーツ、メディア、日本人移住などに関するもの。今日の日米両国の間に存在する強固で確固たる絆は、これまで知られてこなかったニューヨーク地域における数え切れない日本人、日系アメリカ人及びアメリカ人の各々のストーリーから成り立っている。このプロジェクトを通じ、彼らに光を当て、彼らを記憶に留め、認知し、敬うことを目的としている。そんな背景からニューヨーク日本歴史評議会が昨年12月12日、各界からの代表者15名により設立された。ニューヨーク地域における日本関連の歴史を収集、保存、公開及び発信するとともに、将来の世代に語り継ぐ目的を持つ。

 同評議会の活動ミッションについて、「それぞれの人や団体にそれぞれのストーリーがある。1860年に初めての日本公式使節団がニューヨークに足を踏み入れてから、数多の日本人や日系アメリカ人がニューヨークに住み、ビジネス、公務、芸術などの多様な分野で活躍した。アメリカ国籍を得て日系アメリカ人として日米の架け橋となり、2国間関係に大いに貢献した多くの人々がいる。そのような功績を歴史に名を残した方もいれば、余り知られておらず見果てぬ夢と共に去られた人もいる」と評議員の一人、スーザン・マコーマックさんは話す。

学習教材に活用を

 18日午後、デジタル・ミュージアム完成お披露目の記者会見がオンラインで行われた。設立趣旨などが説明された後の質疑応答で、報道関係者からはシアトルやロサンゼルスなど全米に展開する他都市の日系歴史博物館との連携の可能性や、これだけの日系の歴史的資料を当地の日本人学校や補習授業校での学習教材としての活用についての可能性について質問が出た。本間会長は「日本人子弟だけでなく、アメリカの子供たちにとっても日本を理解する上で素晴らしい教材だと思う」と述べた。日米両語に対応したデジタルアーカイブなので、自分たちが暮らすニューヨークで、「日系の先達がどう生きたのかを知る絶好の教材になり得る」(山野内大使)など前向きな意見が出された。 

 ニューヨーク日本歴史評議会事務局はニューヨーク日系人会(JAA、電話212・840・6942)内に置く。連絡はEメールinfo@jaany.orgまで。詳細はウェブサイトhttps://www.jaany.org/を参照。

歴史的な資料を持っている人、資金援助を希望する人も事務局まで連絡を。

博物館閲覧はhttps://www.historyofjapaneseinny.org/