サクラ商事閉店へ

44年高級ギフトの歴史に幕

 1976年の創業以来、ニューヨークの日系高級ギフトショップとしてマンハッタンで営業してきた「さくら商事」(満仲恒子社長、東44丁目3番地3階)が44年のビジネスに幕を下ろすことになった。同店は、 日本で人気の洋服・靴・バッグ・アクセサリー・スカーフ・化粧品・食器・小物など、世界の一流品を扱う店として、また 日本への土産品を提供する店として多くの日本人に親しまれた。

 開業は48丁目の五番街とマジソン街の間でスタート。80年に現在の44丁目に移転し、日本からの海外旅行ブームに乗って団体旅行客が連日押し寄せる人気店となり、バブル経済の追い風もあり、ロベルタ、ダンヒル、カルチェ、フェラガモなどの高級ブランドを本社直販で販売する独自ルートを開発、女性目線で選んだ最先端のファッションやギフトアイテムを揃え、観光客だけでなく日本人駐在員の妻たちからの圧倒的な支持を得て他店の追随を許さない繁盛店となった。7月でビルのリースが切れるのを機に閉店を決めた。同店では創業記念日となる6月10日から7月10まで予約制で在庫一掃閉店セールを開催する。予約は電話・同店212・661・3880または直通の回送電話番号212・829・0638。