ダラスで乳がんを語る

28日にBCネットワークがシンポジウム

ハイブリッド開催に向けて
主催団体と参加者に聞く

 乳がんの最新治療情報や早期発見の啓発活動を行う非営利団体のBCネットワークが、4月28日(日)午後1時から3時半まで(東部時間)、ダラス日本人会会議室(4100 Alpha Road, Suite 103, Dallas, TX 75244)でライブ会場とオンラインのハイブリッド形式で、第5回「日本人乳がんシンポジウム@イーストコースト・サウス」を開催する。

 当日は、乳腺外科主任教授・ロズウェルパークがんセンターの高部和明医師が「乳がんの遺伝子検査って何?—最高の治療を求めて」と題した基調講演を、一般婦人科準教授・コロンビア大学病院の常盤真琴医師が「がんの予防に使える 避妊法」というテーマで講演を行う。またBCネットワーク創立者・代表の山本眞基子氏が「38歳で突然乳がんに!治療までの軌跡」と題した経験者トークを行う。司会はFCIーNYの久下香織子キャスター。  

 講演は会場での開催のほかオンラインでも生配信され、人数制限なしでZOOM参加できる。参加希望の場合、B C ネットワークのウエブサイト(http://bcnetwork.org)から事前に申し込む。問い合わせはEメールinfo@bcnetwork.org まで。ライブ会議を前に、BCネットワークの山本代表とダラス日本人会事務局長のキャリントン純子さんにインタビューした。

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ーダラスの日本人コミュニティーについて説明をお願いします。

キャリントン ダラス・フォートワース近郊の在留邦人数は4400人ですが、実際日本人は、ダラス市内よりも周辺近郊の市に住んでいる人の方が多いようです。

ー今回ダラスでやることになった経緯をお知らせください。

山本 2年ほど前に日本テキサス医学振興会という団体から連絡があり、日本人の産婦人科、乳腺外科の医師がいないので、コロンビア大の常盤先生を紹介してもらえないかということがきっかけです。

ー今回ダラスでこのようなイベントが開催されることをどう受け止めてますか

キャリントン  大変ありがたいです。ダラスで日本語で相談できる先生がいないので、今回のように対面できていただけるとプライベートで直接相談したい方はいると思います。 

ーダラス近郊で、日本人女性はどれくらいいるのでしょうか

キャリントン ダラス日本人会の会員数だけで1000世帯くらいいます。病院に行く際の通訳の問い合わせ、付き添いの問い合わせが、私の周りだけでも十数人いるので、自分であまり意識していない人も将来関心を持つということも含めれば、実は相当数いるのではないかと思われます。

ー今回のダラス講演会で一番伝えたいことはなんですか?

山本 今回のセミナーに参加することで、婦人科検診、乳がんについての関心を高め、今後、ニューヨークや秋にロサンゼルスで開催する講習会にもオンラインで参加してもらいたいですね。

ーみなさんの反響はいかがですか?

キャリントン 皆様抱えている問題はひと様々ですが、こうやって最新の治療法を日本語で聞けること、また今自分が受けている治療が正しいのかを判断する、予防、検診、ネットワークを作るといった意識の高まりを感じます。テキサスは広いので、オンライン、対面、ハイブリッドでやってもらうのは嬉しいです。

ーこれからどんな情報を伝えていくのですか?

山本 アメリカでどんな治療と予防ができるかを日本語で年に2回、米国東西両岸で開催していますが、何よりも最新の治療法を伝えるということですね。日本よりも早くお伝えできると思います。

ーありがとうございました。