海外で働く長所と短所

女性の視点から討論

日本クラブ・JCCIが共催

 昨年開催し好評を得た、NY日本商工会議所(JCCI)と日本クラブ共催のイベント「国際女性デー・パネルディスカッション」が6日夕、57丁目の日本クラブで「海外で働くという選択肢」というテーマで開催された。

 パネリストに大塚泰子氏(デロイトトーマツフィナンシャルアドバイザリー合同会社パートナー)、小巻亜矢氏(株式会社サンリオエンターテイメント代表取締役社長 )、及川美紀氏(株式会社ポーラ代表取締役社長、株式会社ポーラオルビスホールディングス 上席執行役員)、望月良子氏(日米ソーシャルサービス= JASSI理事長、LORMA Advisory Service社長)、伊藤紀子氏(米国みずほ銀行社長兼米州みずほヘッド・オブ・カストディ・サービス)の日米で活躍する5人が登壇し、日本クラブ・JCCIの前田正明事務局長が司会・進行役を務めた。

 「駐在で働く」「駐在から現地採用に切り替えて働く」をもとに、「海外で働くことの意義」「メリットとデメリット」「どのように日本の組織と連携・貢献するか」などを、パネリスト自身の経験を踏まえて活発なディスカッションが行われた。日本での働き方、米国での働き方とその両方を経験したパネリストたちの意見に参加者は大きくうなづいたり、ため息を漏らしていた。 

 「日本は公平性・平等性にこだわりすぎることで、バランスを取るためのルールが必要である」(小巻)、「米国では皆が楽しく働いているイメージだが、日本では働くことは労働対価なので楽しんではいけないという考えもある」(及川)、また米国公認会計士とNY州弁護士の資格を持つ望月さんは「米国で楽しく働けないならやめた方がいいという考えがあるが、自分を鍛えておかないとマーケットが必要だと言われる自分にならない限り仕事がなくなってしまう。日本でいろいろな(嫌な)事があってもアメリカに来ればフレッシュスタートができる、その代わり努力しない限り成功しない」と述べた。

 最後の質疑応答でも会場から積極的に手が挙がり、現在の日本における女性の地位に関する質問が相次いだ。「日本の女性の地位を富士山に例えるといま何合目ですか?」という質問に小巻さんと及川さんは「まだ3合目」と答えた。

 また、当日足を運べなかった人のために同パネルディスカッションのすべてが視聴可能なオンデマンド配信が18日(月)から24日(日)までの期間限定で配信される。視聴料は一般15ドル、会員10ドル。申し込みはhttps://form.jotform.com/Nippon_Club/ondemand-broadcast-womansday2024から。

  (高田由起子、写真・日本クラブ提供)

(写真)日米労働環境や勤労者の意識の違いなど活発な意見が交わされたディスカッション