「ミャンマーの軍事政権私たちは断固認めない」

国連前で抗議集会と追悼式典

 ミャンマーで2月1日に発生した国軍側のクーデターで、同国の事実上の指導者であるアウンサンスーチー氏と同氏のNLD (National League of Democracy)党員が拘束され、その後の抗議デモ隊と軍隊の衝突により、少なくとも149人が死亡したと国連が発表している。 

 5日夕、ニューヨークの国連前のダグ・ハマショルド広場で、犠牲者のためのキャンドル・サービスと抗議集会が行われた。参加者の一人、カルヤー・チョー・スーさんは、「国民は過去5年間(アウンサンスーチー氏政権の下に)恐怖感無しで生活してくることができた。日本の政府にも他の外国政府にもミャンマーの軍事政権を認めないで欲しい」と語り、「ミャンマーの国民に(軍隊の)恐怖に脅かされながら生きて欲しくはありません」と言ったアウンサンスーチー氏の言葉を繰り返した。

 国連では人権委員会の要請も受けて、非公開の緊急協議を開いて対応を話し合った。米政府はミャンマーの軍事政権が民間指導者を追放、全国的な抗議を引き起こし、市民を殺害したことに対し4日、貿易制裁を課している。(ワインスタイン今井絹江)

(写真)ニューヨーク国連前でデモ;カルヤー・チョー・スーさんと同志(向かって左から3人目の赤いジャケット)カルヤー・チョー・スー提供