日本の学校給食、食育は日本文化

日本の小学校をドキュメンタリー取材したシーン

米人女性が自主映画制作

サンボーンさん

 日本の学校給食(食育)の現場を取材したドキュメンタリー映画「Nourishing Japan」の上映とトーク、試食イベントが1月30日夕、ニューヨーク総領事の山野内勘二大使公邸で開催された。
 映画は福島県鶴岡市と宮城県大槌町を取材、小学校学校給食の現場を紹介したもので、制作した映像作家アレクシス・サンボーンさんが作品について解説した。
 日本では2005年に食育基本法が制定された。その理念は食に関する正しい知識・適切な食習慣を子どものうちから身につけることは、心身の健康を生涯にわたって保つのに欠かせないということだ。
 サンボーンさんは「食育に関わる人たちの思いや行動を通して日本文化をこの作品を通して伝えたかった。地元の農産品を学校給食に使う一から手づくりの日本の給食をそのままアメリカの学校にあてはめるには多くのインフラストラクチャーの壁があるが、支援する人がいれば、日本のすばらしい給食をアメリカの子供たちにも経験させることは可能だと思う」と話す。
 当日は、映画上映のあと、公邸料理人がポテトサラダや海老カツサンド、肉じゃがなど代表的な学校給食メニューを招待客のために作った料理が出された。
 この映画は、フード&ドリンク博物館(ブルックリン、ベイヤード通り62番地/62 Bayard Street/電話718・387・2845)で2月20日(木)午後7時から上映される。入場料25ドル。 (本紙今週号の英語面/19面に関連記事)