川島さんに勲章伝達 日本語教育に貢献

 平成30(2018)年春の叙勲で旭日単光章を受章した川島敦子・スー氏(ニューヨーク市立大学ハンター校日本語及び日本文化科名誉科長)に対する伝達式が1月25日夕、大使公邸で開催された。
 川島さんは1963(昭和63)年から現在まで、同大学ハンター校に日本語講師として勤務。平成13年に日本文化講座を創設し、日本関係の提供で講座数を拡大させた。平成15年、同校ではそれまで正式な科ではなかった日本研究プログラムを組織上正規の科に格上げすることに成功し、日本語・日本文化科創設と同時に初代科長に就任した。これらの日本研究プログラムの規模拡大によって、同科提供の日本関連講座と他のニューヨーク市立大学各校にて提供される関連講座を合わせて受講する ことで、日本研究を主専攻とする学士号の取得が可能になり、いまでは各学期に同科全体で約500人の学生が受講するまでになった。
 このように日本語・日本文化の裾野拡大と親日層・知日層の拡大に多大な貢献をしたほか、日本語学習者のための辞典等を執筆することでも英語圏における日本語普及に貢献している。
 また1993(平成5)年から2013(平成25)年までの21年間、語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)の面接委員を務め、以降も事業広報等を通じて本プログラム実施 に大きく寄与し、日米相互理解促進に大きく貢献している。以上のことが功績として認められた。