エドガー賞  評論・評伝部門候補に 北大の竹内康浩教授・作

『マークX』誰がハック・フィンの父親を殺したか

 米ミステリー作家協会(MWA)が1月22日、米国の推理小説界で最も権威があるエドガー賞の候補作品を発表、北海道大大学院・竹内康浩教授の『Mark X: Who Killed Huck Finn’s Father?(マークX 誰がハック・フィンの父親を殺したか)』が評論・評伝部門にノミネートされた。
 同作は2015年に刊行した『謎とき「ハックルベリー・フィンの冒険」』を基に英語で書き下ろしたもの。
 竹内康浩さんは、1965年生まれ。愛知県出身。東京大学文学部英文科卒業。一橋大学助教授、奈良女子大学准教授などを経て現職。著書に『「ライ麦畑でつかまえて」についてもうなにも言いたくない? サリンジャー解体新書』(1998年)、『ライ麦畑のミステリー』(2005年)などがある。
 今回、エドガー賞のペーパーバック・オリジナル部門には、日系米国人作家のナオミ・ヒラハラさんの『Hiroshima Boy(ヒロシマ・ボーイ)』もノミネートされた。
 エドガー賞の選考結果は4月25日(木)に発表される。