政権に女性抗議行進

主張対立で分裂集会
参加者数も大幅に減少

 3回目となるウィメンズマーチ(女性の行進)が19日、全米で行われた。
 女性の行進はトランプ大統領就任に危機感を覚えた女性たちが立ち上がり、2017年1月21日に全米約600都市で400万人以上が参加し開催され、昨年も約250都市で行われたが、今年は組織内に対立が生じたこともあり、参加者は大幅に減少した
 ニューヨークでも、ウィメンズマーチ・インク(本部:ワシントンDC)の一部の幹部は「反ユダヤ主義」だとして、ニューヨークで運動を組織してきたウィメンズマーチ・アライアンスが反発、別々に集会を開いた。ウィメンズマーチ・インクNY支部はフォーリースクエアで約1500人の集会となった。昨年の20万人から激減した。 こうしたなか、29歳という史上最年少の連邦下院議員となったアレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員(ニューヨーク、民主党)は両方の集会に参加し、女性の権利向上の具体的に行動を起こそうと訴えた。集会後はそれぞれマンハッタンをデモ行進した。 
 フィラデルフィアやワシントンDCなども分裂集会になっている。
 ニューヨーク移民連合とともに「ウィメンズ・ユニティ・ラリー」としてマーチに参加したウィメンズマーチ・インクの創設者の一人であるタミカ・マロリー共同議長が、反ユダヤ主義の発言をしてきたイスラム教の指導者、ルイス・ファラカン氏のイベントに参加し、賞賛したことが問題視された。リンダ・サーソア氏もパレスチナを支持しイスラエルを非難している。