クイックUSAアメリカの人事部(29)

企業が提供している祝日とその割合

 今年は例年とは異なる「良い」祝日を過ごした方も多かったのではないだろうか。安全で健康を心がけて何も無いことが「良い」ことと感じられる2020年のホリデーシーズンではないだろうか。

 また、今年は特に在宅勤務が導入された企業も多く、何かと祝日感に浸ることが難しかった1年であったのではないだろうか。

 2019年に22日の祝日・振替休日が提供されていた日本と比較すると、米国での祝日・振替休日の日数は10-12日ほど少ない10-12日間が平均とされている。そのうち6日間が90%以上の企業で提供されている祝日であり、残りは各企業によって異なる。

 また業種や企業の所在地によっても提供される祝日が異なるのは米国の特色ではないだろうか。

 今回は、多く提供される祝日と提供されている割合を取り上げたいと思う。

大多数の企業が祝日と制定する日:

New Year’s Day (1月1日)約90%の企業が提供
Memorial Day(5月の最終月曜日)約90%の企業が提供
Independence Day(7月4日)約92%の企業が提供
Labor Day(9月の第一月曜日)約91%の企業が提供
Thanksgiving Day(11月の第4木曜日)約97%の企業が提供
Christmas Day(12月25日)約97%の企業が提供

その他の祝日:

Marin Luther King, Jr’s Day (1月の第3月曜日)約32%の企業が提供
President’s Day(2月の第3月曜日)約24%の企業が提供
Good Friday(イースターの金曜日)約21%の企業が提供
Columbus Day(10月の第2月曜日)約14%の企業が提供
Veteran’s Day(11月11日)約19%の企業が提供
The Day After Thanksgiving (11月の第4金曜日)約43%の企業が提供
Christmas Eve(12月24日)約28%の企業が提供
New Year’s Eve(12月31日)約15%の企業が提供

 上記のような日が指定される祝日に加え、「Floating Holiday」という祝日を設けている企業も多数ある。Floating Holidayとは有給休暇のように、従業員が自身で休む日を決定して取得をすることが出来る祝日である。

 ただし有給休暇のように使用が可能という点から、カリフォルニア州ではFloating Holidayを消失をさせることが違法とみなされる場合もあり、提供方法等を考慮する必要がある。

(榊原将 HR Linqs, Inc. President)

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