ともに虹を探そう

混声合唱団「とも」
子供サッカーチーム支援も

 2日夜、アッパーウエストサイドの教会で開催された混声合唱団「とも」第2回定期演奏会は、「虹をともにさがそう」で幕を開けた。結成以来8年。

もともと2011年の東日本大震災直後にカーネギーホールで開催された「日米合唱祭」に参加する目的で結成された合唱団だ。
 今年の演奏会は、同震災の被災地、宮城県女川(おながわ)町のサッカークラブ「コバルトーレ女川」のジュニアチームを応援するためのチャリティー公演となった。コバルトーレ女川のジュニアチームは来年春にスペイン・アンダルシア地方のセビリアに遠征に行くことになっている。そこには今年のワールドカップで大活躍した乾貴士選手が移籍したベティスというチームがある。また英語で「Japan」を意味するハポンという姓を持つサムライの末裔が多く住むコリア・デル・リオという町もあり、FCコリアというサッカークラブもある。コバルトーレ女川の子供たちはそれらのチームの子供たちと親善試合を行う予定で、この公演で寄せられた1102ドルの寄付は、女川の子供たちを応援するために使われるという。

 日本の歌の一環で、今回は同合唱団としては今回珍しく歌謡曲も披露した。石川さゆりの「津軽海峡冬景色」、井上陽水の「心もよう」など、聞きなれたヒット曲が合唱風にアレンジされ演奏された。アンコールでは、音楽監督の白田正樹さんが「北酒場」を熱唱して大喝采を浴びた。
 白田さんの提唱でハポンさんたちを支援する組織「ハポン・ハセクラ後援会」が発足し、今月20日には仙台市でそのキックオフ・パーティが行われる予定。