ジャパン・カッツ再開

JSの日本映画祭

長短計38作品を上映

 ジャパン・ソサエティー(JS:東47丁目333番地)は8月20日(金)から9月2日(木)まで、北米最大の日本映画祭、第15回「ジャパン・カッツ」を開催する。今年は長編26本と短編12本の計38作品をオンライン配信・JS内劇場上映のハイブリッド形式で上映する。

 映画祭初日の20日(金)は松本壮史監督の『サマーフィルムにのって』を米国初公開プレミア上映。センターピース作品はベネチア国際映画祭で銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢清監督の『スパイの妻』をニューヨークプレミア上映し、主演の蒼井優さんには今年度の「CUT ABOVE賞」がオンラインにて贈呈される。(写真上:『スパイの妻』© 2020 NHK, NEP, Incline, C&I)

『サマーフィルムにのって』© 2020 “It’s a Summer Film!” Production Committee

 昨年から導入されたネクストジェネレーション・コンペティション部門では、次世代の若手監督が自主制作した長編作品6本をオンラインにて上映。この映画祭で唯一の審査部門である同部門では、業界関係者からなる審査員により、最も優れた作品に「大林賞」が授与される。また、昨年の大林賞受賞者アンシュル・チョウハン氏はCOVID-19をテーマにした短編映画『Leo’s Return』をワールドプレミア上映。オンライン・ショート・ショーケース部門では、豊田利晃監督の短編映画『全員切腹』を上映する。そのほか、三池崇史監督『妖怪大戦争ガーディアンズ』、吉田大八監督『騙し絵の牙』、横浜聡子監督『いとみち』など。

 入場料は一般15ドル、会員10ドル(チケット販売開始は会員が8月10日、一般が16日から。オンライン視聴は2〜10ドル、オールアクセスパス69ドル)。上映作品・スケジュールなど詳細はウェブサイトhttps://www.japansociety.orgを参照。