堀江監督の「最後の乗客」、カンヌ世界映画祭で受賞

 ニューヨーク在住の堀江貴監督の映画「最後の乗客」がカンヌ世界映画祭(カンヌ国際映画祭とは別団体)で受賞した。6月16日に今年のセレモニーアワードとグランプリを競う式典がカンヌで開催され、そこでこの映画も上映される。

 堀江監督は「あの有名なカンヌとは違う映画祭とはいえ、この無名の映画をカンヌの人々に見て貰える機会を頂けることは大変光栄です。しかも、審査員にはロード・オブ・ザ・リングのシリーズを手掛けたロケット・サイエンス・モーション・キャプチャー・スタジオのCEO、ステファン・キャスター氏やスパイダーマン・シリーズのビジュアルエフェクトを手掛けアカデミー賞を何個も受賞したジム・ライジェル氏などハリウッドの第一線で活躍するクリエーターが集まり、

その方々にこの映画を認めて貰えたことは本当に嬉しく思います。そして、宮城の被災地を舞台に震災をテーマにした映画が、こうして海外で上映され、いろんな国の人たちに見てもらえた、ということが、少しでも被災地の人たちの夢や希望に繋げられたら嬉しいです」と受賞の喜びを語っている。

 同映画は、東日本大震災から10年たったある東北の町を舞台に、震災で引き裂かれた父と娘の絆を描いたドラマ。