日本映画祭を開催 オンライン2022

世界25か国で無料配信

国際交流基金と日本大使館

「サマーフィルムにのって」(2021年)

 国際交流基金(JF)は日本国大使館と共催で14日(金)から27日(木)まで、世界25か国を対象にした「オンライン日本映画祭2022」を開催する。

 2019年度は12か国56都市でリアルな映画祭を実施し、年間17万人以上を動員した。そして初めての開催となった「オンライン日本映画祭20〜21」では世界20か国から計22万回以上の視聴を記録した。今年は韓国やタイ、メキシコ、スペイン、ドイツなど全25か国にて開催、最大15言語の字幕が使用される。アメリカでは全20作品のうち、16作品が無料で視聴できる。

 21年に日本で劇場公開され、大きな話題を集めた『あのこは貴族』や『サマーフィルムにのって』などの新作のほか、『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』や『ラーメンより大切なもの 東池袋大勝軒50年の秘密』といった日本文化を映し出すドキュメンタリー、アニメーションでは吉浦康裕監督が手掛けた『イヴの時間 劇場版』などが視聴可能。 期間中は作品配信だけでなく、監督やキャストを招いたインタビュートークや世界各国でさまざまなイベントも企画される。 視聴無料だが要ユーザー登録。詳細はウェブサイトhttps://jff.jpf.go.jp/watch/jffonline2022/を参照。

「しあわせのパン」(2012年)

●視聴者へ向けたメッセージ・許斐雅文(同映画祭プロデューサー)

 「コロナ禍の今、世界中で多くの人々が苦しみや悲しみ、孤独と戦っています。このような状況の中、日本映画が少しでも皆さんの気持ちを癒せるよう、最新作からクラシックまで、さまざまな作品の上映や配信を予定しています。四季折々の景観、見た目にも美しい色とりどりの日本食、伝統から現代へ変わりゆく社会、時空を越えた創造の世界など、さまざまな日本の世界を堪能してもらうことで、視聴者の皆さんの気持ちが少しでも晴れ、一人でも多くの人が、またいつの

日か日本を訪れるという夢を持つきっかけとなれば嬉しく思います」

(写真上)ハッピーフライト(2008年)