隈研吾とエリエタ・アタリ

JSで2月9日講演会

 「隈研吾とエリエタ・アタリ:『 Mirror in the Mirror』を振り返る」と題した講演会が2月9日(金)午後6時30分から、ジャパン・ソサエティー(JS:東47丁目333番地)にて開催される。

 建築家・隈研吾と写真家・エリエタ・アタリの最新コラボレーション作品集『Mirror in the Mirror』は、建築とイメージの限界を超え、空間の感覚的な体験を深化させたいという共通の願いから生まれた。アタリの写真は、建築が周囲の環境に手を差し伸べ、自然を内部空間へ取り戻すという隈氏の自然を中心とした設計手法と共に建築空間の相互関係を捉えている。光とテクスチャーの相互作用が織り成す、叙情的な瞬間や移り変わりゆく境界を表現した作品だ。

  このトークイベントでは、ハーバード大学デザイン学部建築学科講師のセン・クアン教授が司会を務め、隈氏とアタリ氏、そして本の寄稿者であるコロンビア大学 マイヤー・シャピロ美術史学科のバリー・バーグドール教授が、建築と写真の領域において、同作品の広範囲に及ぶ意義を議論する。講演後、レセプションにて本の販売とサイン会も行われる。講演の言語は英語。

  入場料は一般22ドル、JS会員・学生・シニアは17ドル。チケット・詳細はウェブサイトhttps://japansociety.orgを参照。

Photo: ©Hartmann Books

日本文化の発信拠点

 ジャパン・ソサエティーは1907年(明治40年)にニューヨークに設立された米国の民間非営利団体。個人・法人・財団からの支援・協力のもと、日本の芸術と文化、公共政策、ビジネス、教育など多岐にわたる分野において米国の人々に事業を提供している、全米随一の規模を誇る日米交流団体。ニューヨーク市歴史的保存建築に指定されている吉村順三設計の本部ビルは260席の劇場、アート・ギャラリー、語学センター、図書室、会議室などを備えており、ここを拠点に年間350を超えるプログラムを主催している。