時代挑発の軌跡 メイプルソープ回顧展

グッゲンハイム美術館開幕

 20世紀後半に活躍した米国の写真家、ロバート・メイプルソープ(1946〜89)の回顧展「暗黙の張力(インプリシット・テンションズ):メイプルソープ・ナウ」が1月25日、グッゲンハイム美術館(五番街1071番地、86丁目角)で始まった。アンディ・ウォーホルやパティ・スミスなど当時の著名人のポートレートや花、ヌードの白黒写真だけでなく、同性愛などを撮影した写真で、20世紀後半を代表する最も挑発的な芸術家の一人とも言われるメイプルソープの作品と、それらが現代の写真に与える影響を概観する。
 クイーンズ出身のメイプルソープはブルックリンのプラット・インスティチュートでグラフィックアート、絵画、彫刻を学び、カメラを手にしてからはセルプポートレートなど写真で才能を開花させた。「数百年前に生まれていたら彫刻家になっていただろう」と本人が話すように、そのヌード写真は人間の肉体を美しく写し取っている。同美術館は1993年にロバート・メイプルソープ財団から数百枚の写真と製作品の寄贈を受け、彼の死後30年を経て一部を公開する。
 同展は2部に分かれ、第1部は7月10日(水)まで、第2部は7月24日(水)から2020年1月5日(日)まで開催。2月にはドキュメンタリー映画上映など関連イベントもある。
 入場料は大人25ドル、学生・シニア18ドル、12歳以下は無料。開廊時間は午前10時から午後5時30分まで(火・土曜は8時まで)。土曜の5時からは任意入場料。問い合わせは電話212・423・3500、詳細はウェブサイトwww.guggenheim.orgを参照。