編集後記 6月6日号

◼️【編集後記】6月6日

みなさん、こんにちは。ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイドさん(46)が警官に膝で首を押さえつけられた後死亡した事件を受け、5月27日から全米各地で抗議行動が発生しています。31日までに約140の都市にまで広がり、一部は暴徒化し、ニューヨーク市では14丁目のユニオンスクエア周辺からソーホーやイーストビレッジなど広範囲に深夜略奪行為がありました。クオモ州知事は31日の会見で、30日の州内の逮捕者は約350人と発表。抗議行動への理解は示しつつ「暴力では何も解決しない」とし、1日午後11時から翌朝午前5時まで外出禁止令を出しましたが、同日夜に大手百貨店メイシーズが略奪被害に遭ったこともあり、デブラシオNY市長は翌2日、同日午後8時から市としては戦後初の施行となる夜間外出禁止令を7日まで発令しました。小売店は、板張りで防衛策に乗り出していて、マンハッタンの五番街、マジソン街、ソーホー地区のブロードウエーなど板張りシャッター街になっています。NY市の外出禁止令は、午後8時から翌朝5時まで8日(月)午前5時に終了。ヘルスケア、市職員、プレス・メンバーなどのエッシェンシャル・ワーカーは該当せず。24時間営業のグロッサリー・ストアーはエッセンシャルビジネスに含まれるため、営業可能(使用できるのは主にエッセンシャルワーカー)。公共機関やキャブ、個人ハイヤーなどは営業可能。地下鉄、バスはこれまで通り午前1時から5時までは清掃作業のため運休。UberやLyftなどの個人ハイヤーは午後8時から午前0時半まで営業停止。午前0時半以降はエッセンシャルワーカーの帰宅や移動のために営業可能。イエローキャブとグリーン・キャブは終日営業可能(ただし外出禁止時間中に利用できるのはエッセンシャルワーカーのみ)。マンハッタン96丁目以南の一般車両走行禁止。運搬用大型車などはこれに含まれず。メディカルなどに関わる外出は許可。救急隊も通常通りオペレート。犬のトイレのために外に連れ出すことはごく近所に限っては可能だか、運動目的の散歩は禁止。シティバイクの同時間帯の貸し出しは禁止となっています。コロナ収束を見込んで週明け8日(月)からはニューヨーク市の経済再開第1フレーズ(農業、建設業、一部小売店など)がスタートする予定ですが、今回の暴動でビジネス再開ムードの出鼻を挫かれた感じではあります。抗議デモ行動と暴動は全くの別物と、クオモNY州知事も怒っていますが、何しろデモ行進の群衆の中に暴徒が紛れ込んでいるのでなんとも見分けがつかないのが歯がゆいところです。ソーシャル・ディスタンスもあったもんじゃありません。小売店の危機感はしばらく収まりそうにありません。それではみなさん、よい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)