編集後記

【編集後記】

 みなさん、こんにちは。今週号の紙面では、うちでは1行も書いてませんが、ウクライナ情勢がどうなるのかが、とても気になります。そして今、ロシア軍がウクライナに軍事侵攻したというニュースが飛び込んできました。今は、インターネットで瞬時に、アメリカとロシアとウクライナの大統領が何を発言したのかが世界を駆け巡ります。宇宙からは監視スパイ衛星が、軍の動きを正確に読み取り、ロシア軍がベラルーシとの軍事演習に託けてウクライナを包囲していることなども世界の津々浦々まで周知されています。ここで興味深いのはプーチン大統領とバイデン大統領との意見が全く噛み合っていないことです。そしてお互いが正義だと信じて疑わない。何しろお互い、自分が正しいと思っているから後には引かないです。怒られるかもしれませんが、これは土地、領土の縄張り争いです。ウクライナが「来るな、あっち行け」と言えば、ロシアは「なに言ってんだよここは元々俺の土地じゃねえか、それを勝手に出ていきやがったくせにふざけるな」と言った感じです。西側がウクライナに味方し、中国がロシアに加勢している状況です。人間の喧嘩ならここで仲裁に入ってくる双方の大先輩が出て来なくては治らないのですが、その仲裁の役目を国連は果たせていないどころか、1対99でロシアを糾弾しています。常任理事国であるロシアが国連を脱退することはないでしょうが、落としどころを見つけないと、日本が国際連盟を脱退した時のようなことになると平和の糸口が見つからなくなるでしょう。NATOと結婚したいウクライナ娘と、絶対に結婚を許さない頑固親父。離縁、断絶になるだけなら平和ですが、首根っこ捕まえて娘を連れ戻すようなことをしたら曽根崎心中みたいなことになっては大変です。あまりにもわかりやすい理由の喧嘩なので、ここは頑固親父をなんとか説得する方策を見出さないとなりません。中国も、北朝鮮も、ロシアも、独裁政治は、ほんと理解できません。しかし、軍事侵攻してしまった今、経過を注視しながらまた来週へ。それでは、みなさん、よい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)