編集後記 2023年1月14日号

【編集後記】
 みなさん、こんにちは。日本は物価が高くなって消費者が大変な思いをしていると連日、日本のニュースでやっていますが、ニューヨークのマンハッタンは、日本のそれと比べると異次元の物価高騰と言えるようです。今日、日系の食料品店の食品棚に並んでいた売れ残りの銀鱈の焼き魚弁当が18ドルの値札がついていました。隣の鰻丼も18ドル。1年ほど前は13ドル以下だったような記憶があります。マンハッタンのお寿司屋さんはどこも右ならえの「おまかせ」ばかりでで1人100ドル以上は当たり前。150ドル、180ドルはざらです。どうなってしまったのでしょう。もう、寿司屋さんはバブリーな富裕層だけに的を絞って、日本人など相手にしていないかのようです。マンハッタンで私が知る限り唯一良心的な寿司店は、グリニッジビレッジにある「ともえ寿司」でした。夜に食べる寿司ディナー38ドルと同じ内容が、ランチタイムのすしランチで19ドル80セントで食べられ、よく行きましたが、昨年夏に店終い。とても残念でしたが、先日ふと、一人で古レコード店を見た帰りに同じ通りにある元の店の前を通ると、「TOMO21SUSHI」(172 Thompson St New York, NY 10012 bet Houston St & Bleecker St)と似たような名前で営業していましたので、どんなものか店に入ってみました。店内も食器もそのまま。オーナーは変わったようですが、  握っている板前は何人かそのままのようで、19ドルだった寿司ランチが25ドルに値上がりはしていましたが、ほぼほぼ内容は同じクオリティで、ネタも大ぶり、北海道網走の有名回転寿司に負けない美味しさでした。元々お客さんがついている店なので、賑わっていましたが、 30ドル以下でカウンターで一人安心して食べられました。他に安心してマンハッタンで食べられるお寿司屋さんがあったら教えて欲しいです。今年は日米ともに「生活を守る年、元年」になりそうです。生活に密着した紙面をお届けしていきますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)