編集後記 3月21日号

みなさん、こんにちは。ビル・デブラシオNY市長は15日、新型コロナウィルスの感染予防対策の一環として、17日午前9時から、同市内のすべてのバーやナイトクラブ、映画館、劇場、コンサートホールは営業を停止し、レストランやカフェ、バーなどの飲食店を対象に関しては店内飲食を禁じ、テイクアウトおよび出前デリバリーのみを許可することを発表しました。同市長は、同市議会が公表した声明文で「思い切った決断だが市民の生活が、数週間前には想像もできなかった状況に変化している」と伝えています。レストランにとっては死活問題です。ニューヨーク州内のレストランも同様の指示に従っています。ランチに限らず夜までテイクアウトやデリバリーでなんとか危機を乗り切ろうとしてい店が多いようですが、レントや従業員の給与が払えないため一時閉店する店が相次いでいます。しかし在宅勤務する人や、公立学校が休校となって自宅に子供がいるために手が回らない保護者にとってはレストランのテイクアウトやデリバリーは有難いようです。19日昼過ぎ、ウエストチェスター郡ハリソン駅前のすし店「はじめ」(267 Halsted Ave Harrison/Tel:914-777-1543)の店主、高橋治さんは、近隣の日本人家庭からの同店人気のちらし(14ドル)のテイクアウトの注文に追われていました。鉄火(14ドル)、寿司ランチ(12ドル)の注文も電話で次々ときます。本紙では、店内営業ができなくなったレストランと家庭とを結びつける企画記事を来週号から紹介していきます。テイクアウトやデリバリーをしているお店で、「うちはこんなサービス」とアピールされたい店主のみなさん、どうぞ本紙編集部まで連絡を。(Eメール:miura@nyseikatsu.com)。それでは、みなさんよい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)